(3) エネルギー情勢・政策
(3)の解答・解説
◆解答
- 7:ウ.産業革命以前
- 8:キ.2℃より十分低く保ち、1.5℃
- 9:エ.政府間パネル
◆解説
- 国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)は1995年から開催されている。
- COPは、気候変動や地球温暖化の問題解決に向けて世界中の国や地域が話し合いを行う場である。
- COPの末尾の数字は、開催された回数を示している。
- COP3
- 1997 年京都で開催された「国連気候変動枠組条約締約国会議 (COP3) 」において,京都議定書が採択された。
- 先進国全体で、2008 年から 2012 年までの5年間に達成すべき,温室効果ガスの排出量削減目標値が決められた。
- 日本の目標値は 1990 年の値に対して 6[%] 削減となっている。
- 対象となる物質は,二酸化炭素,メタン,一酸化二窒素,ハイドロフルオロカーボン,パーフルオロカーボン,六フッ化硫黄の 6 種類である。
- COP21
- 2015年パリで開催された「国連気候変動枠組条約締約国会議 (COP21) 」において、パリ協定が採択された。
- 2020年以降、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて 2 °C より十分低く保ち,1.5 °C に抑える長期の努力目標を掲げられた。
- ここでは、全ての国が対象となり、「カーボンニュートラル」を目指すことが掲げられた。
- この目標は、長期の目標達成のため、5年毎に目標を提出・更新することが義務付けられた。
- COP26
- 2021年イギリスで開催された「国連気候変動枠組条約締約国会議 (COP26) 」において、グランスゴー気候合意がなされた。
- この合意書には、以下の内容が盛り込まれた。
- 「2 °C より十分低く保ち,1.5 °C に抑える」という目標に対して、1.5 °C目標の達成が必要不可欠であると認識が共有された。
- 「石炭火力発電の段階的な削減」及び「非効率な化石燃料補助金の段階的な削減」が明記された。
- パリ協定の「ルールブック」が完成した。
- 各国に対して、COP27までに2030年までの削減目標を再検討し引き上げるよう要請された。
- COP28
- 2023年アラブ首長国連邦で、開催された「国連気候変動枠組条約締約国会議 (COP28) 」において、パリ協定について進捗状況が評価された。
- なお、この世界の平均気温上昇に関して、定期的に報告書を公表している世界的な組織IPCCは、「気候変動に関する政府間パネル」の略称である。

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