R6年 エネルギー総合管理及び法規 問3(3)

R6年

(3) 比熱比について

(3)の解答・解説

解答

  • 4:イ.1より大きくなる

解説

  • 比熱とは、物質の温まりやすさや冷めにくさを示す物理量である。
  • 比熱が大きい=温まりにくく冷めにくい
  • 比熱が小さい=温まりやすく冷めやすい
  • 定圧比熱(Cp):圧力を一定に保った状態で、物質の温度を1K上昇させるのに必要な熱量
  • 定容比熱(Cv):体積を一定に保った状態で、物質の温度を1K上昇させるのに必要な熱量
  • 個体や液体の比熱:
    圧力が変化しても体積の変化がわずかなため、定圧比熱と定容比熱はほぼ一定である。
  • 気体の比熱:
    温度が上昇すると体積が大きく変化する。この性質が、定圧比熱と定容比熱の間に差を生み出す
  • 比熱比 = Cp/Cv
  • この値は常に1より大きくなる
  • 定圧比熱が定容比熱より大きくなる理由
    • 定容条件:体積が一定なので、気体は膨張できず、外部に仕事をしない。加えられた熱は全て気体の内部エネルギーの上昇に使われる。
    • 定圧条件:圧力が一定なので、気体は膨張し、ピストンを持ち上げる。これは外部に仕事をしているということであり、加えられた熱は、「内部エネルギー+外部への仕事」に使われる。
      同じだけ内部エネルギーを上昇させようと思うと、外部への仕事量も考慮した熱量が必要なため、定圧比熱が大きくなる。

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